贋金を探せ
12枚でのイラスト付き説明はこちら
このような問題がよく出されます。
「ここに、13枚の硬貨がある。このうち1枚は贋金で重さが他のものと違う。
ただし、本物より軽いか重いかはわからないが、1枚だけ含まれていることは
確実である。天秤を3回だけ使って、その1つを見つけよ」
ここでは、3進法を使った解き方を紹介し、天秤を4回使った場合、また、
軽いか重いかがあらかじめわかっている場合について、考えます。
解説
天秤を3回使ったとき
例えば、3回とも傾いたとしましょう。このとき、3回とも軽い側にのっていた
硬貨が1つだけあり、しかも、3回とも重い側にのっていた硬貨がないとき、
その硬貨が軽いとわかります。(軽い、重いを言い換えても同じです)
また、例えば、3回のうち2回は釣り合い、1回が傾いたとしましょう。
このとき、釣り合った2回には、天秤にのせずに、傾いたときに軽い側にのって
いた硬貨が1つだけあり、同様に重い側についてそのような硬貨がないとき、
その硬貨が軽いとわかります。
さらに、3回とも釣り合ったとき、3回とも天秤にのせなかった硬貨が1つだけあるとき
それが、贋金だとわかります。(軽いか重いかはわかりません)。
さて、天秤は1回につき、左が軽い、釣り合う、右が軽いの3通りの結果がありますから、
3回使うと、3×3×3=27通りの結果が得られます。
そこで、左が軽いを1、右が軽いを2、釣り合うを0として、3回の結果を、左から順に
120
のように表し、これを3進数と見なします。
一方、13枚の硬貨に例えば、
A:000
B:001
C:010
D:022
E:021
F:100
G:101
H:102
I:110
J:222
K:221
L:210
M:212
のように、3進数の番号を付けます。このとき、注意することは
・各位に1,2が同数ずつ現れるようにする
・001 と 002、021 と 012 のように、1を2に、2を1に置き換えたペア(裏番号と呼ぶことにします)
を両方使ってはいけない。
です。
1回目は32の位、2回目は3の位、3回目は1の位において、
1である硬貨を左に、2である硬貨を右に載せ、結果を記録します。
具体的には、
1回目:FGHI−JKLM
2回目:CILM−DEJK
3回目:BEGK−DHJM
です。
結果を表す3進数と、硬貨の番号が一致すれば、その硬貨が軽いということが分かります。
結果を表す3進数と、硬貨の裏番号が一致すれば、その硬貨が重いということが分かります。
ただし、結果が 000 のときは、Aが偽物ではありますが、重いか軽いかは分かりません。
天秤を4回使う場合
0000 0001 0010 0012 0022
0101 0102 0110 0111 0112
0120 0121 0122 0200 1111
1112 1120 1121 1122 1200
1201 1202 1210 1211 1212
1220 1221 2000 2001 2002
2020 2021 2022 2010 2011
2012 2200 2201 2202 2220
のように番号を付けて、同様に量れば、天秤4回で、40個から1枚の贋金を見つけられます。
軽い/重いが分かっている場合
軽い/重いが分かっていない場合の裏番号も使い、合計27個の硬貨について、
贋金を見つけることが出来ます。
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