4.うなりとハモり
2つの異なる振動数の音を、同時に発すると、
両者のグラフを足し合わせたものになります。
ある音と、それと少しズレた音を同時に発すると、図のように、
音の強い部分と弱い部分が比較的長い、波形になります。
この周期は、1秒に1回とか、2回のように長いので、「ウワンウワン」と
波打って聞こえます。
これを、うなりと言います。
上の図の端から端までを1秒とすると、この図は、24Hz の音と、26Hzの音を
合わせたものです。一般にうなりの周期は、2音の振動数の差になります。
うなりの周期が短いと、ズレは大きく、長いと、近付いてきたことになります。
また、おなじセントのズレでは、振動数の小さい音(低い音)の方が、うなりの周期は
長くなります。
下のグラフは、24Hz、40Hz の音と、それぞれ40セント高い音とを同時に鳴らしたときのうなりのグラフです。
2音の振動数に差があるとうなりが生じ、うなりの振動数は2音の振動数の差 |
一方、振動数が2倍、3倍 のものを、元の音と合わせると、以下のようになります。
さらに、振動数比が2:3の2音を合わせると、以下のようになります。
これらの場合も、振動数に差があるので、うなりが生じるのですが、そのうなりの
周期が、元の音の周期と調和するので、規則正しい波形が出来ます。
このような2音(またはそれ以上の数の音)の状態をハモるといいます。
振動数が整数比になると、うなりごと調和してハモる状態になる。 整数比が単純なものであるほど、良くハモる。 |