みゅゥさんからの質問3
2問あります。
問題1
∠BAC=90°の直角三角形ABCがあり、AからBCにおろした垂線の足をHとする。
i) △AHCの外接円を描くことにより、BA2=BH・BCを方べきの定理を用い証明せよ。
ii) 適当な円を描くことにより、AH2=BH・HCを方べきの定理を用い証明せよ。
証明
i)
方べきの定理より、BA2=BH・BC
※これはむしろ、方べきの定理そのものであり、それを証明するために△ABHと△CBA
の相似より、BA:BH=BC:BA。これより、BA2=BH・BC とすべきものです。
ii)
HC上に、点B' を HB=HB' となるように、とります。△AB'Cの外接円を描きます。
∠ACB'=∠HAB' より、接弦定理より、HAはこの円の接線となります。
方べきの定理より、AH2=BH・HC
問題1の結果をユークリッドの定理ということにします。
問題2
i) ユークリッドの定理を用いて三平方の定理BC2=AB2+CA2を証明せよ。
ii) ユークリッドの定理AB・AC=BC・AH(=2・三角形ABC)を利用して、
1/AB2+1/CA2=1/AH2を証明せよ。
証明
i) BA2=BH・BC、AH2=BH・HC を辺々引いて、
BA2−AH2=BH(BC−HC)=BH2
よって、
BA2=AH2+BH2
これで、△ABHについての三平方の定理が示されました。
あくまでも、△ABCにおいて示すなら、相似比
BC/AB=AC/AH=AB/BH の2乗を掛けて、
BC2=AB2+CA2
を示すことができます。
ii) i) で示した BC2=AB2+CA2 の両辺を (AB・AC)2=(BC・AH)2 で割って、
BC2/(BC・AH)2=AB2/(AB・AC)2+CA2/(AB・AC)2
よって、 1/AB2+1/CA2=1/AH2
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