高校3年さんからの質問1
問題
正三角形ABCの3辺BC,CA,ABを1:2の比に内分する点をそれぞれD,E,Fとする。
線分ADとBEの交点をS,線分BEとCFの交点をT,線分CFとADの交点をUとするとき、
AS、US を AB、AC を用いて表せ。
(太字はベクトルです)
解答1(ベクトルのみを使う方法)
点Sは直線BE上にあるので、
AS=sAB+(1−s)AE
と表せる。
AE=2AC/3
であるので、
AS=sAB+2(1−s)AC/3 ・・・(1)
一方、点Sは直線AD上にあるので、
AS=tAD
と表せる。
AD=(2AB+AC)/3
であるので、
AS=t(2AB+AC)/3 ・・・(2)
ABとACは平行でないので、(1),(2) を比較して、
s=2t/3
2(1−s)/3=t/3
これを解いて、
s=4/7、t=6/7
よって、
AS=4AB/7+2AC/7・・・(答1)
図の対称性より、
AS:SD=CU:UF=6:1 ・・・AS=AD×6/7 より
よって、
AU=(6AF+AC)/7
と表せる。
AF=AB/3
であるので、
AU=(2AB+AC)/7・・・(答2)
解答2(メネラウスの定理による方法)
メネラウスの定理より
(AS/SD)(DB/BC)(CE/EA)=1
(AS/SD)=(BC/DB)(EA/CE)=(3/1)(2/1)=6/1
よって、
AS=6AD/7
AD=(2AB+AC)/3 より、
AS=4AB/7+2AC/7・・・(答1)
図の対称性より、
AS:SD=CU:UF=6:1
メネラウスの定理より、
(AU/UD)(DC/CB)(BF/FA)=1
(AU/UD)=(CB/DC)(FA/BF)=(3/2)(1/2)=3/4
よって、
AU=3AD/7
AD=(2AB+AC)/3 より、
AU=(2AB+AC)/7・・・(答2)
解答3(平行線を利用する方法)
図のような補助線を引くと、AU:US:SD=3:3:1であることがわかる。
以下は解答1,2 と同様。
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