正20面体の体積
1辺が1の正20面体の体積を求めます。
上図は、正20面体の最も遠い位置にある2点を結ぶ直線方向から、正20面体を見た図です。
5角形ABCDEは、正5角形ですが、その外接円の中心を、原点Oとし、頂点Aをχ軸上に取ります。
A:(1,0,0)と置きます。(最終的には、AB=1 となるように倍率補正します)
このとき、1辺の長さは、
AB=2sin36°
となっています。
問題12の答えより、この正20面体のz軸方向の長さは、以下のようになります。
正20面体の体積は、1つの正三角形と、正20面体の中心とでできる3角錐の
20倍ですから、まず1つの3角錐の体積を求めます。
この三角錐は、底面が1辺 2sin36°の正三角形、側面は合同な二等辺三角形で、
等辺の長さが、√5/2となります。
正三角形の1つの頂点をA、重心をM、正20面体の中心をNとすると、
下図のような直角三角形が出来ます。このとき、MNが三角錐の高さとなります。
これより高さMNを求めると、MN=√((5+2√5)/12)
三角錐の底面積は
1/2×(2sin36°)2sin60°=(5√3−√15)/8
よって、三角錐の体積は、
1/3×(5√3−√15)/8×√((5+2√5)/12)
=(5√3−√15)/24×√((5+2√5)/12)
また、正20面体の体積は、この20倍で、
5(5√3−√15)/6×√((5+2√5)/12)
ただしこれは、1辺が、AB=2sin36°の場合なので、1辺が1に換算するため、
8sin336°で割って、整理すると、以下の体積を得ます。
体積=
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