優香 高3さんからの質問1
問題
点Oを原点とするxyz空間に2点A(2,0,0),B(0,1,1)をとり、実数s(0≦s≦2)に対して2点P(s,1,0),Q(s,0,1)を考える。
また、点Qから直線BPにおろした垂線と直線BPとの交点をH、線分PQ上を動く点をRとする。
このとき、次の問いに答えよ。
(1)BH:HP=t:1-tとおくとき、OHの成分を実数s,tを用いて表せ。
(2)OH=s2OP/(s2+1)+OB/(s2+1) であることを示せ。
(3)PR:RQ=1-u:uとおくとき、ARの成分を実数s,uを用いて表せ。
(4)点Rが線分AH上にあるとき、実数s,uの値を求めよ。
解答
(1)
OH=tOP+(1-t)OB=t(s,1,0)+(1-t)(0,1,1)=(st, 1, 1-t)
(2)
点HがBPを s2:1 に内分することを示せばいいです。
QH=OH−OQ=(st-s, 1, -t)
一方、
BP=OP−OB=(s, 0, -1)
QH⊥BP より、
QH・BP=s2(t-1)+t=0
これより、
t(s2+1)=s2
t=s2/(s2+1)
となり、点Hは、BPをt:1−t に内分するということは、すなわち、
s2/(s2+1) : 1/(s2+1) = s2:1
に内分するということになり、
OH=s2OP/(s2+1)+OB/(s2+1)
と書けます。
(3)
PR:RQ=1-u:u より
AR=uAP+(1-u)AQ=u(OP−OA)+(1-u)(OQ−OA)
=u(s-2,1,0)+(1-u)(s-2,0,1)=(s-2, u, 1-u)
(4)
A,R,H が一直線上にあるということは、点Aが、△PHQ、ひいては△BPQと
同じ平面上にあるということです。つまり、APBQは、平行四辺形(ひし形)になり、
P,Qのx座標は、Aの1/2 の、1となります。つまり
s=1
このとき、△APQ,△BPQ は、合同な正三角形であるので、H、Rを含んだ図は、次のようになります。
点Hは、BPの中点となり、△AQRと△HPRは相似(相似比2:1)なので、
QR:RP=2:1
よって、u=2/3
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