柳屋さんからの質問7

問題1
3直線 l:y=2x m:y=−3x+10 n:y=ax(aは定数)があり、l、mの交点をAとする。
0<a<2のときl、nのなす角をθ(0°<θ<90°)とすれば、tanθ=□−a/□+□aである。
θ=45°のとき、a=□/□であり、2直線m、nの交点をBとすれば、3点O,A,Bを通る円の方程式は
(x−□)^2+(y−□)^2=□となる。
また、∠AOBの二等分線の方程式はy=(□√□ー□/□)xである。

解答1

直線 l の角度をα、直線 n の角度をβとすると、
 θ=α−β
です。直線の傾きより、
 tanα=2,tanβ=a
三角関数の加法定理より、
 tanθ=tan(α−β)=(tanα−tanβ)/(1+tanαtanβ)
  =(2−a)/(1+2a)

θ=45°のとき、tanθ=1 なので、
 (2−a)/(1+2a)=1 より、
 a=1/3

このとき、mとnは直行するので、求める円の中心はOAの中点、半径はOAの半分である。
lとmを連立させると、(x,y)=(2,4) より、円の中心は(1,2)、半径は√5。
よって、円の式は
 (x−1)2+(y−2)2=5

Bの座標は、(3,1)。
角の二等分線の定理より、求める直線は、
ABを √2:1 に内分する点を通る。その点は、
 (3√2+2,√2+4)/(√2+1)
よって、その傾きは、
 (√2+4)/(3√2+2)=(5√2−1)/7
求める式は、
 y={(5√2−1)/7}x


問題2
半径1の半円があり、直径の両端をA,Bとする。半円周上に点Pをとり、
∠PAB=θ(0°<θ<90°)とする。
また、点Pから、線分ABに垂線を下ろし、ABとの交点をHとする。
AP=□cosθ、PH=sin□θであるから、積AP・PHをsinθを用いて
表すと、AP・PH=□sinθ+□sinθとなる。
これより、積AP・PHの最大値は□√□/□であり、このとき、sinθ=√□/□である。

解答2

 AP=ABcosθ=2cosθ
 PH=APsinθ=2sinθcosθ=sin2θ
よって、
 AP・PH=2cosθsin2θ=4sinθcos2θ=4sinθ(1−sin2θ)
  =−4sin3θ+4sinθ
x=sinθ とおくと、
 AP・PH=−4x3+4x
f(x)=−4x3+4x を 0<x<1 の範囲で最大値を求める。
 f’(x)=−12x2+4=0
を解くと、x=±√3/3
 0<x<1 より、x=sinθ=√3/3 で最大となり、最大値は
 f(√3/3)=8√3/9

問題3
平行四辺形ABCDの辺のAB上に点Eをとり、AE=4、AD=6、DE=5、
∠AED=θ、∠BEC=θ/2(0°<θ<90°)とする。
cosθ=□/□だから、sinθ=□√□/□、sinθ/2=√□/□、cosθ/2=□/□である。
また、cos∠DAE=□/□、cos3θ/2=□/□であるから、∠ADE=□θ/□である。
また、CE=□/□、BE=□/□である。

解答3

第2余弦定理より、
 cosθ=(AE2+DE2−AD2)/2AE・DE=1/8
sinθ>0より、
 sinθ=√(1-1/64)=3√7/8
半角の公式より
 sin2(θ/2)=(1−cosθ)/2=7/16
 sin(θ/2)=√7/4
 cos2(θ/2)=(1+cosθ)/2=9/16
 cos(θ/2)=3/4

再び、第2余弦定理より、
 cos∠DAE=9/16
一方
 cos(3θ/2)=cos(θ+θ/2)=cosθcos(θ/2)−sinθsin(θ/2)
  =−9/16
cos∠DAE=−cos(3θ/2) より、
 ∠DAE=π−3θ/2
よって、
 ∠ADE=π−∠AED−∠DAE=π−θ−(π−3θ/2)=θ/2

∠EBC=π−∠DAE=3θ/2 より、sin∠EBC=5√7/16
正弦定理から、
 BC/sin∠BEC=CE/sin∠EBC
BC=6、sin∠BEC=sin(θ/2)=√7/4、sin∠EBC=5√7/16 より、
 CE=15/2
∠BCE=π−∠EBC−∠BEC=π−2θ より、
 sin∠BCE=sin2θ=2sinθcosθ=3√7/32
正弦定理より、
 BE/sin∠BCE=BC/sin∠BEC
sin∠BCE=3√7/32、BC=6、sin∠BEC=√7/4 より、
 BE=9/4

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