柳屋さんからの質問2

問題1
A,B,C,D の4人でじゃんけんを1回する。その結果は1人が勝ち3人が負ける、
2人が勝ち2人が負ける、3人が勝ち1人が負ける、だれも勝たない(あいこにな
る)の4通りの場合がある。
(1)グー、チョキ、パーの出し方は全部で何通りあるか。
またそのうちだれも勝たない場合は何通りか。
(2)Aだけが勝つ確率は何か。
4人のうち2人が勝つ確率は何か。
(3)勝った人で300点を平等に分けるとき、つまり、1人だけ勝ったときは300点、
2人→150点、3人→100点ずつに分けるとき、Aの得点の期待値は何点か。

解答1
(1) 1人につき、グー、チョキ、パーの3通りがあるので、
 3×3×3×3=81 (通り)  34 としても良い(以下同様)
 1人だけ勝つのは、誰が勝つかで4通り、グー、チョキ、パーの何で勝つかで3通りで
   4×3=12(通り)
 2人だけ勝つのは、誰が勝つかで 4C2=6 通り、何で勝つかで3通り、
   6×3=18(通り)
 3人だけ勝つのは、誰が勝つかで 4C3=4 通り、何で勝つかで3通り、
   4×3=12(通り)
  ※誰が負けるかで4通り、としても良い。
 それ以外があいこなので、81−12−18−12=39(通り)

(2) Aだけがグーで勝つ、チョキで勝つ、パーで勝つの3通りなので、
  3÷81=1/27
  (1) の2人だけ勝つ場合は、18通りなので、その確率は
  18÷81=2/9
(3)あいこの時は、全員0点とすると、
 Aだけが勝つのが3通りで、点数は300点
 Aともう1人が勝つのが、3×3=9通りで、点数は150点
  ※誰が勝つかで3通り、何で勝つかで3通りです。下も同じ。
 A以外の1人が負けるのが、3×3=9通りで、点数は100点
 よって、
  (3×300+9×150+9×100)/81=3150/81=350/9 (点)

問題2
周の長さが6の円周上に6個の点A, B, C, D, E, F が等間隔に並んでいる。動点Pは、
さいころを1回投げて、3の倍数の目が出ると反時計回りに2だけ進み、それ以外の
目が出ると時計回りに1だけ進むものとする。(Pは、はじめに点Aにいる)
(1)さいころを2回投げた時、点PがEに到達する確率は?
(2)3回投げた時、PがAに到達する確率は?
(3)4回投げた時、Pが到達する点は何個あるか。
そのうちFに到達する確率は?
Cに到達する確率は?
(4)5回投げた時、PがDにとまらず通過してBに到達する確率は?

解答2 A→B→C の方向が反時計回りとします。
3の倍数になる確率は 1/3、(上段)
それ以外の確率は 2/3 (下段) です。

最初 1回目 2回目 3回目
C 1/3
1/3×1/3=1/9

1/9×1/3=1/27

1/9×2/3=2/27

1/3×2/3=2/9 

2/9×1/3=2/27

2/9×2/3=4/27
F 2/3
2/3×1/3=2/9

2/9×1/3=2/27

2/9×2/3=4/27

2/3×2/3=4/9

4/9×1/3=4/27

4/9×2/3=8/27

3回目までの樹形図を書くと上のようになります。
(1) 1/9+4/9=5/9
(2)1/27+4/27+4/27+4/27=13/27
3回目ではAとDしかないので、まとめると、以下のようになります。

3回目 4回目

13/27

13/27×1/3=13/81

13/27×2/3=26/81

14/27

14/27×1/3=14/81

14/27×2/3=28/81

(3) CとFの2つ
 Fの確率:26/81+14/81=40/81
 Cの確率:13/81+28/81=41/81
(4) 最初と2回目の関係を見ると
 Aからスタートしたものが、2回目には4/9の確率でBに到達しています。
 3回目にDにいたものは条件に合いません。
 さらに上の上の表で、4つあるAのうち、Dを通り過ぎているのは1だけです。
 その後Bまで行く確率は、
 1/27×4/9=4/243

問題3
7行7列のマス目がある。最初に1行4列のマス目にいた人が、次の規則に従って
マス目を移動する。
<規則>
硬貨を同時に2枚投げて、
・表が2枚の時左に1上に2移動
・表1枚、裏1枚の時上に1移動
・裏2枚の時右に1上に2移動
(1)1回硬貨を投げて3行目にいる確率は?
2回投げて5列目にいる確率は?
(2)3回投げて、偶数番目の行にいる確率は?  答:1/2
7行3列にいる確率は?  答:3/64
(3)3回投げて、たどり着いた行の番号がその人の得点になるとき、その得点の期
待値は?  答:11/2点

解答3
硬貨の出方は
 1.表が2枚 確率1/4
 2.表と裏  確率1/2
 3.裏が2枚 確率1/4
(1) 1回で3行目に行くには、1.か3.が出なければならないが、その確率は
  1/4+1/4=1/2
 2回で5行目に行くには1.か3.を2回続けて出さなければならないので、
  1/2 ×1/2=1/4
(2) 1.か3.だけでは、奇数行にしか行かないので、偶数行に行くには2.を
 1回または3回出さなければならない。
 2.が1回とあと2回が1.か3.の確率
  2以外の出方を◎で表すと、出方は2◎◎、◎2◎、◎◎2の3通り、
  3×1/2×1/2×1/2=3/8
 2.が3回出る確率
  1/2×1/2×1/2=1/8
 よって、
  3/8+1/8=1/2
(3)
 2.が3回:4行目にいる  確率は1/8
 2.が2回:5行目にいる  確率は3×1/2×1/2×1/2=3/8
 2.が1回;6行目にいる  確率は3×1/2×1/2×1/2=3/8
 2.が0回:7行目にいる  確率は1/2×1/2×1/2×1/2=1/8
 以上より、
 (4×1+5×3+6×3+7×1)/8=44/8=11/2(点)

問題4
4個のさいころを同時に投げる。
(1)4つの目がすべて異なる確率は?
(2)4つの目の積が偶数となる確率は?
(3)4つの目の和が6以下になる確率は?
(4)4つの目のうち最大のものが5である確率は?

解答
(1) 1回目は何を出してもいいので、確率は1
  2回目は1回目以外の5通りなので、確率は5/6
  3回目は1,2回目以外の4通りなので、確率は4/6
  4回目は1,2,3回目以外の3通りなので、確率は3/6
 よって、
  1×5/6×4/5×3/6=5/18

(2) 少なくとも1つは偶数になる確率=1−奇数のみが出る確率
 であるので、
 奇数ばかり出る確率 1/2×1/2×1/2×1/2=1/16
 1からこれを引いて、
  1−1/16=15/16

(3)
 1,1,1,1 の確率 1/6×1/6×1/6×1/6=1/1296
 1,1,1,2 の確率 1/6×1/6×1/6×1/6×4=4/1296
  ※他に1,1,2,1  1,2,1,1  2,1,1,1 があり、計4通りの並び方
 1,1,1,3 の確率 同様に 4/1296
 1,1,2,2 の確率 1/6×1/6×1/6×1/6×6=6/1296
 (1+4+4+6)/1296=15/1296=5/432

(4)
 5以下の目だけが出る場合の数は
  5×5×5×5=625
 4以下の目だけが出る場合の数は
  4×4×4×4=256
 よって、5が最大である場合の数は
  625−256=369
 すべての目の出方は
  6×6×6×6=1296
 よって、求める確率は
  369/1296=41/144

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