第15回

今回の目標
 代入法による連立1次方程式の解法を理解する。

連立1次方程式
 次の2つの方程式を見てください。 

{ 2χ+y=3・・・(1)
χ−3y=−2・・・(2)

(1) が成り立つような (χ,y) の組み合わせは、(0,3),(1,1),(2,-1) など、いくらでもあります。
また、(2) が成り立つような組み合わせも、(-2,0),(1,1),(4,2) など、やはりいくらでもあります。
ところが、(1) も (2) も成り立たせるような (χ,y) の組み合わせは、(1,1) だけです。
このように、文字が2種類の方程式を2つ組み合わせて、それらが同時に成り立つような
答えを見つけるものを、連立方程式といいます。
上の方程式は、文字が2つで次数は1ですから、2元連立1次方程式といいます。
文字が3つ、式が3つの3元連立1次方程式や、4元以上のものもありますが、
ここでは2元連立1次方程式について説明します。

代入法
(例題) 次の連立1次方程式を解け。 

{ 2χ+3y=1・・・・・・(1)
χ−2y=4・・・・・・(2)

(解答) (2)の-2y を右辺に移項して、

{ 2χ+3y=1・・・・・・(1)
χ=−2y+4・・・・・・(2)'

となります。(2)' より、χと2y+4 は(等しい)ことがわかります。
そこで、(1) の χの代わりに、(2y+4)を入れても、等式は成り立つことになります。つまり、
 2(2y+4)+3y=1
となります。これを解いて、
 4y+8+3y=1
移項して
 4y+3y=1−8
 7y=−7

 y=(−1)
これを(2)' に当てはめると
 χ= 2 ×(−1) + 4 = ( )
よって、    答え χ=( )、y=( −1 )

 このように、2つの式の一方を、χ=(yを含んだ式)または、y=(χを含んだ式)の形に直し、
もう一方の式のχまたはyに当てはめる(代入する)ことにより、yまたはχだけの1次方程式に
して解く方法を(代入法)といいます。

代入法による連立方程式の解き方
1. 2つの式のいずれかを、χ=(yを含んだ式)または、y=(χを含んだ式)の形に直す。
2. もう一方の式のχまたはyに代入し、yまたはχだけの方程式にする。
3. 方程式を解き、yまたはχを求める。
4. 1. の形の式から、もう一方の未知数(χまたはy)を求める。

<問題1>次の連立1次方程式を解け。

(1) { 2χ+5y=−1・・・・・・(1) (2) { x+y=3・・・・・・(1)
y=χ−2・・・・・・(2) x−y=−1・・・・・・(2)
(2) を (1) に代入して
 2χ+5(χ−2)=−1
 2χ+5χ−10=−1
移項して
 2χ+5χ=−1+10
 7χ=9
 x=9/7

(2) より、
 y=9/7−2=-5/7
(2)の−yを移項して
 χ=y−1・・・・・・(2)'
(2)' を(1)に代入して
 (y−1)+y=3
 y−1+y=3
移項して
 y+y=3+1
 2y=4
 y=2

(2)' より、
 χ=2−1=
(3) { 3χ−y=6・・・・・・(1) (4) { 6χ−y=1・・・・・・(1)
6χ+3y=−8・・・・・・(2) 3χ−2y=−7・・・・・・(2)
(1) より、
 y=3χ−6・・・・・・(1)'
(1)' を(2) に代入して
 6χ+3(3χ−6)=−8
 6χ+9χ−18=−8
 6χ+9χ=−8+18
 15χ=10
 χ=10/15=2/3

(1)' より
 y=3(2/3)−6=−4
(1) より、
 y=6χ−1・・・・・・(1)'
(1)' を(2) に代入して
 3χ−2(6χ−1)=−7
 3χ−12χ+2=−7
 3χ−12χ=−7−2
 −9χ=−9
 χ=1

(1)' より
 y=6・1−1=
(5) { 2χ−3y=−13・・・・・・(1) (6) { 2χ+y=4・・・・・・(1)
−χ+2y=8・・・・・・(2) 4χ=9−2y・・・・・・(2)
(2) より、
 χ=2y−8・・・・・・(2)'
(2)' を(1) に代入して
 2(2y−8)−3y=−13
 4y−16−3y=−13
移項して
 4y−3y=−13+16
 y=3

(2)' より
 x=2・3−8=−2
(1) より
 y=4−2χ・・・・・・(1)'
(1)' を(2) に代入
 4χ=9−2(4−2χ)
 4χ=9−8+4χ
移項して
 4χ−4χ=9−8
 0=1
※これは、答えが存在しない例です

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