| 今回の目標 代入法による連立1次方程式の解法を理解する。 |
連立1次方程式
次の2つの方程式を見てください。
| { | 2χ+y=3・・・(1) |
| χ−3y=−2・・・(2) |
(1) が成り立つような (χ,y) の組み合わせは、(0,3),(1,1),(2,-1)
など、いくらでもあります。
また、(2) が成り立つような組み合わせも、(-2,0),(1,1),(4,2)
など、やはりいくらでもあります。
ところが、(1) も (2) も成り立たせるような
(χ,y) の組み合わせは、(1,1) だけです。
このように、文字が2種類の方程式を2つ組み合わせて、それらが同時に成り立つような
答えを見つけるものを、連立方程式といいます。
上の方程式は、文字が2つで次数は1ですから、2元連立1次方程式といいます。
文字が3つ、式が3つの3元連立1次方程式や、4元以上のものもありますが、
ここでは2元連立1次方程式について説明します。
代入法
(例題) 次の連立1次方程式を解け。
| { | 2χ+3y=1・・・・・・(1) |
| χ−2y=4・・・・・・(2) |
(解答) (2)の-2y を右辺に移項して、
| { | 2χ+3y=1・・・・・・(1) |
| χ=−2y+4・・・・・・(2)' |
となります。(2)' より、χと2y+4 は(等しい)ことがわかります。
そこで、(1) の χの代わりに、(2y+4)を入れても、等式は成り立つことになります。つまり、
2(2y+4)+3y=1
となります。これを解いて、
4y+8+3y=1
移項して
4y+3y=1−8
7y=−7
y=(−1)
これを(2)' に当てはめると
χ= 2 ×(−1) + 4 = ( 2 )
よって、 答え χ=( 2 )、y=( −1 )
このように、2つの式の一方を、χ=(yを含んだ式)または、y=(χを含んだ式)の形に直し、
もう一方の式のχまたはyに当てはめる(代入する)ことにより、yまたはχだけの1次方程式に
して解く方法を(代入法)といいます。
| 代入法による連立方程式の解き方 1. 2つの式のいずれかを、χ=(yを含んだ式)または、y=(χを含んだ式)の形に直す。 2. もう一方の式のχまたはyに代入し、yまたはχだけの方程式にする。 3. 方程式を解き、yまたはχを求める。 4. 1. の形の式から、もう一方の未知数(χまたはy)を求める。 |
<問題1>次の連立1次方程式を解け。
| (1) | { | 2χ+5y=−1・・・・・・(1) | (2) | { | x+y=3・・・・・・(1) | |
| y=χ−2・・・・・・(2) | x−y=−1・・・・・・(2) | |||||
| (2) を (1) に代入して 2χ+5(χ−2)=−1 2χ+5χ−10=−1 移項して 2χ+5χ=−1+10 7χ=9 x=9/7 (2) より、 y=9/7−2=-5/7 |
(2)の−yを移項して χ=y−1・・・・・・(2)' (2)' を(1)に代入して (y−1)+y=3 y−1+y=3 移項して y+y=3+1 2y=4 y=2 (2)' より、 χ=2−1=1 |
| (3) | { | 3χ−y=6・・・・・・(1) | (4) | { | 6χ−y=1・・・・・・(1) | |
| 6χ+3y=−8・・・・・・(2) | 3χ−2y=−7・・・・・・(2) | |||||
| (1) より、 y=3χ−6・・・・・・(1)' (1)' を(2) に代入して 6χ+3(3χ−6)=−8 6χ+9χ−18=−8 6χ+9χ=−8+18 15χ=10 χ=10/15=2/3 (1)' より y=3(2/3)−6=−4 |
(1) より、 y=6χ−1・・・・・・(1)' (1)' を(2) に代入して 3χ−2(6χ−1)=−7 3χ−12χ+2=−7 3χ−12χ=−7−2 −9χ=−9 χ=1 (1)' より y=6・1−1=5 |
| (5) | { | 2χ−3y=−13・・・・・・(1) | (6) | { | 2χ+y=4・・・・・・(1) | |
| −χ+2y=8・・・・・・(2) | 4χ=9−2y・・・・・・(2) | |||||
| (2) より、 χ=2y−8・・・・・・(2)' (2)' を(1) に代入して 2(2y−8)−3y=−13 4y−16−3y=−13 移項して 4y−3y=−13+16 y=3 (2)' より x=2・3−8=−2 |
(1) より y=4−2χ・・・・・・(1)' (1)' を(2) に代入 4χ=9−2(4−2χ) 4χ=9−8+4χ 移項して 4χ−4χ=9−8 0=1 ※これは、答えが存在しない例です |