第4回

今回の目標
・素数の意味を理解すること。
・素因数分解ができること。
・素因数分解を用いて、約数を求められること。

素数
(例題)次の数の約数を求めよ。

1. (1) 1 ・・・( 1 )
(2) 3 ・・・( 1, 3 )
(3) 6 ・・・( 1, 2, 3, 6 )
(4) 7 ・・・( 1, 7 )

2. 約数が1とその数自身の2つである数を 素数 というが、1.の中で素数はどれか。
   ( 3, 7 )

<問題1>30以下の素数をすべてあげよ。
   ( 2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29 )

素因数分解
1以外の素数でない数は、2つ以上の素数の掛け算の形で表すことができる。
 (例) 30=2×3×5 24=2×2×2×3 28=2×2×7
このように素数でない数を素数の掛け算の形で表すことを、 素因数分解 という。

(例題)次の数を素因数分解せよ
 (1) 12=2×2×3
 (2) 54=2×3×3×3
 (3) 64=2×2×2×2×2×2

素因数分解は次のように計算するとよい。

60の素因数分解 36の素因数分解
)60 )36
)30 )18
)15 ) 9
   5    3
60=2×2×3×5 36=2×2×3×3
(素数になるまで割る)

<問題2> 次の数を素因数分解せよ

(1) )90 (2) )166 (3) )144 (4) )120
)45    83 ) 72 ) 60
)15 ) 36 ) 30
   5 ) 18 ) 15
)  9     5
    3
90=2×3×3×5 166=2×83 144=2×2×2×2×3×3 120=2×2×2×3×5

素因数分解と約数
 60 の約数は、小さい方から、( 1 ),( 2 ),( 3 ),( 4 ),( 5 ),( 6 ),( 10 ),( 12 ),( 15 ),( 20 ),( 30 ),( 60 )である。
一方、60 を、2つの掛け算の形で表すと、

   60 = 1 × ( 60 ) 60 = 2 × ( 30 )
60 = 3 × ( 20 ) 60 = 4 × ( 15 )
60 = 5 × ( 12 ) 60 = 6 × ( 10 )

のようになるが、ここで、掛けられる数(被乗数)、掛ける数(乗数)いずれも 60 の (約数)になっていることがわかる。
さらに、上の式の被乗数、乗数を素因数分解してみると、
  60 = 1 × ( 60 ) = 1 × ( 2×2×3×5 )
  60 = 2 × ( 30 ) = 2 × ( 2×3×5 )
  60 = 3 × ( 20 ) = 3 × ( 2×2×5 )
  60 = 4 × ( 15 ) = ( 2×2 ) × ( 3×5 )
  60 = 5 × ( 12 ) = 5 × ( 2×2×3 )
  60 = 6 × ( 10 ) = ( 2×3 ) × ( 2×5 )
のようになる。これらの式は、(1 が含まれている式は例外として)いずれも 60 を(素因数分解)した式になっている。
 結局、60 の 1 以外の約数は、60 を素因数分解した、( 2 ),( 2 ),( 3 ),( 5 ) の中からいくつか取り出して、かけた数で
あることがわかる。
 逆に、( 2 ),( 2 ),( 3 ),( 5 ) の組み合わせでできる数をすべて調べれば、60 の約数をすべて挙げたことになる。その組み合わせの求め方の一例を次に示す。

2をいくつ使うか 3をいくつ使うか 5をいくつ使うか 結果
使わない
(何も掛けない)
使わない
(何も掛けない)
使わない 1
1つ使う(×5) 5
1つ使う
(3を掛ける)
使わない 3
1つ使う(×5) 15
1つ使う
(2を掛ける)
使わない
(何も掛けない)
使わない ( 2 )
1つ使う(×5) ( 10 )
1つ使う
(3を掛ける)
使わない ( 6 )
1つ使う(×5) ( 30 )
2つ使う
(4を掛ける)
使わない
(何も掛けない)
使わない ( 4 )
1つ使う(×5) ( 20 )
1つ使う
(3を掛ける)
使わない ( 12 )
1つ使う(×5) ( 60 )

<問題3> 150 の約数をすべて求めなさい。
 (解答) 150 を素因数分解すると 150=2×3×5×5

2をいくつ使うか 3をいくつ使うか 5をいくつ使うか 結果
使わない
(何も掛けない)
使わない
(何も掛けない)
使わない 1
1つ使う(×5) 5
2つ使う(×25) 25
1つ使う
(3を掛ける)
使わない 3
1つ使う(×5) 15
2つ使う(×25) 75
1つ使う
(2を掛ける)
使わない
(何も掛けない)
使わない 2
1つ使う(×5) 10
2つ使う(×25) 50
1つ使う
(3を掛ける)
使わない 6
1つ使う(×5) 30
2つ使う(×25) 150

答え 1, 2, 3, 5, 6, 10, 15, 25, 30, 50, 75, 150

<問題4> 360 の約数はいくつありますか。
(解答) 360を素因数分解すると、
  360=2×2×2×3×3×5
よって、2,2,2,3,3,5 の6つの数字からいくつかを選んで掛け合わせれば、
360 の約数になる。(数字を選ばない場合として 1 がある)
 2 の選び方として、(使わない)(1つ使う)(2つ使う)(3つ使う)の4通り
 3 の選び方として、(使わない)(1つ使う)(2つ使う)の3通り、
 5 の選び方として、(使わない)(1つ使う)の2通り
全部で、
 4×3×2=24
 答え 24個


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