1から100までの自然数の和

問題   1+2+3+4+・・・・・・・・+98+99+100 = 5050 の計算を、順々に足していく方法より、楽にできる
    方法をできるだけ多く見つけなさい。
    ただし、単に公式を使って 100×101÷2=5050 とする方法は省きます。
    また、以下の計算の答えは、既に分かっているものとして使用しても構いません。
     1 + 2 = 3
     1 + 2 + 3 = 6
     1 + 2 + 3 + 4 = 10
     1 + 2 + 3 + 4 + 5 = 15
     1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 = 21
     1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 = 28
     1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 = 36
     1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 + 9 = 45
     1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 + 9 + 10 = 55

ヒント  足す順序を変える、正方形に並べてみる、図で表す、など。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
51 52 53 54 55 56 57 58 59 60
61 62 63 64 65 66 67 68 69 70
71 72 73 74 75 76 77 78 79 80
81 82 83 84 85 86 87 88 89 90
91 92 93 94 95 96 97 98 99 100


解法1
    1+2+3+・・・・・・・・・+98+99+100 の順序を逆にした式を元の式の下に書き、
    上下同じ位置の数どうしを足す。

1+ 2+ 3+ ・・・・・・ 98+ 99+ 100
+ 100+ 99+ 98+ ・・・・・・ 3+ 2+ 1

101+ 101+ 101+ ・・・・・・ 101+ 101+ 101 =101×100=10100

    この 10100 は、1+2+3+・・・・・・・・・+98+99+100 を2回足したものなので、2で割って、
       1+2+3+・・・・・・・・・+98+99+100 = 10100 ÷ 2 = 5050


解法2(解法1の変形)
     1+2+3+・・・・・・・・・+98+99+100 を 50 のところで折り返して2段に書き、上下を足す。

1+ 2+ 3+ ・・・・・・ 48+ 49+ 50
+ 100+ 99+ 98+ ・・・・・・ 53+ 52+ 51

101+ 101+ 101+ ・・・・・・ 101+ 101+ 101 =101×50=5050


解法3(解法2の別表現)
     1+2+3+・・・・・・・・・+98+99+100 の足す順序を変えて
      (1+100)+(2+99)+(3+98)+・・・・・・・・・・・・・・・+(48+53)+(49+52)+(50+51) = 101×50 = 5050


解法4(解法1の図形表現)
    下のような三角形のマス目を数えると考え、同じ図形を2つ付けて長方形にする。


    長方形のマス目数は 100×101=10100
    三角形はその半分で 10100÷2=5050


解法5(解法2の図形表現)

    マス目数は 50×101 = 5050



解法6(面積としての計算)

    大きい三角形の面積=100×100÷2=5000
    小さい三角形の面積=1×1÷2=0.5
    それが100個あるから 0.5×100=50     合計  5000+50=5050


解法7(正方形に並べ横に足す)
    例えば、11+12+1314+15+16+17+18+19+20 は、 1+2+3+4+5+6+7+8+9+10 より各項が 10 ずつ多
    いので、合計では 100 多くなることを利用して2行目以降は計算する。

1+ 2+ 3+ 4+ 5+ 6+ 7+ 8+ 9+ 10= 55
11+ 12+ 13+ 14+ 15+ 16+ 17+ 18+ 19+ 20= 155
21+ 22+ 23+ 24+ 25+ 26+ 27+ 28+ 29+ 30= 255
31+ 32+ 33+ 34+ 35+ 36+ 37+ 38+ 39+ 40= 355
41+ 42+ 43+ 44+ 45+ 46+ 47+ 48+ 49+ 50= 455
51+ 52+ 53+ 54+ 55+ 56+ 57+ 58+ 59+ 60= 555
61+ 62+ 63+ 64+ 65+ 66+ 67+ 68+ 69+ 70= 655
71+ 72+ 73+ 74+ 75+ 76+ 77+ 78+ 79+ 80= 755
81+ 82+ 83+ 84+ 85+ 86+ 87+ 88+ 89+ 90= 855
91+ 92+ 93+ 94+ 95+ 96+ 97+ 98+ 99+ 100= 955
5050

解法8(解法7の発展形) 合計の出し方に工夫する。

1+ 2+ 3+ 4+ 5+ 6+ 7+ 8+ 9+ 10= 55
11+ 12+ 13+ 14+ 15+ 16+ 17+ 18+ 19+ 20= 100+55
21+ 22+ 23+ 24+ 25+ 26+ 27+ 28+ 29+ 30= 200+55
31+ 32+ 33+ 34+ 35+ 36+ 37+ 38+ 39+ 40= 300+55
41+ 42+ 43+ 44+ 45+ 46+ 47+ 48+ 49+ 50= 400+55
51+ 52+ 53+ 54+ 55+ 56+ 57+ 58+ 59+ 60= 500+55
61+ 62+ 63+ 64+ 65+ 66+ 67+ 68+ 69+ 70= 600+55
71+ 72+ 73+ 74+ 75+ 76+ 77+ 78+ 79+ 80= 700+55
81+ 82+ 83+ 84+ 85+ 86+ 87+ 88+ 89+ 90= 800+55
91+ 92+ 93+ 94+ 95+ 96+ 97+ 98+ 99+ 100= 900+55
4500+550 =5050


解法9(正方形に並べ縦に足す)
   1+11+21+31+41+51+61+71+81+91 = (10+20+30+40+50+60+70+80+90)+1×10 = 450+10 = 460 のように計算する。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
51 52 53 54 55 56 57 58 59 60
61 62 63 64 65 66 67 68 69 70
71 72 73 74 75 76 77 78 79 80
81 82 83 84 85 86 87 88 89 90
+91 +92 +93 +94 +95 +96 +97 +98 +99 +100










460 +470 +480 +490 +500 +510 +520 +530 +540 +550 =5050


解法10(解法9の発展形)
    460+470+480+490+500+510+520+530+540+550 =(450+10)+(450+20)+(450+30)+・・・・・・・・+(450+100)
  = 450×10 + (10+20+30+40+50+60+70+80+90+100) = 4500 + 550 = 5050


解法11

    上図で、正方形の中心軸に対して互いに対称な位置にある4つの数の和はいずれも 202 とな
   る。上図の例では、( 4, 7,94,97),(22,29,72,79),(33,38,63,68),(45,46,55,56)。
    このような組が 25 あるので、
          202×25 = 5050


解法12

    上図で、線で区切られた10個ずつの数の和はいずれも505であるから、
      505×10=5050


解法13(解法12の別表現)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
12 13 14 15 16 17 18 19 20 | 11
23 24 25 26 27 28 29 30 | 21 22
34 35 36 37 38 39 40 | 31 32 33
45 46 47 48 49 50 | 41 42 43 44
56 57 58 59 60 | 51 52 53 54 55
67 68 69 70 | 61 62 63 64 65 66
78 79 80 | 71 72 73 74 75 76 77
89 90 | 81 82 83 84 85 86 87 88
+100 | +91 +92 +93 +94 +95 +96 +97 +98 +99










505 +505 +505 +505 +505 +505 +505 +505 +505 +505 =5050

   上のように、正方形に数字を並べる。 ある列と、その左の列とでは、|で仕切られた部分は、左の数の方が9大きく、
  その他の9カ 所は1ずつ小さいので、左右の列の合計は同じとなる。


解法14(各位の数に分けて足す)
    1の位の数は、0〜9が10組あるので、45×10=450
    10の位の数は、00〜90が10組あるので、450×10=4500
    100の位は100だけ。
    従って、   450+4500+100=5050


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