さくまさんからの質問1

問題
A〜Cの3人があるゲームをする。
まず2人が対戦し、以降その勝者とそのとき休みの者が次に対戦していく。
その結果、Aは60回、Bは40回ゲームをした。
このとき、Cのゲーム回数の最小値と最大値はそれぞれいくらか。

解答
一般化して考えます。
A,B,C の試合回数を a,b,c とし、
B−Cの試合数をx、C−Aの試合数をy、A−Bの試合数をzとします。
同じ試合は続けて行われず、違う試合は任意に繋げられるので、
xが一番多く行われるのは、
 xyxyxzxzxyxyx
のように、xが1つおきに行われる場合です。
このことから、「xはたかだかy+z+1以下である」ことが言えます。
y、zについても同様で、
 x≦y+z+1 ・・・(1)
 y≦z+x+1 ・・・(2)
 z≦x+y+1 ・・・(3)
が同時に成り立つ必要があります。

一方、
 a=y+z
 b=z+x
 c=x+y
なので、これを解いて、
 x=(−a+b+c)/2
 y=(a−b+c)/2
 z=(a+b−c)/2
(1)(2)(3) に代入すると、
 (−a+b+c)/2≦a+1
 (a−b+c)/2≦b+1
 (a+b−c)/2≦c+1
両辺2を掛けて整理すると
 b+c≦3a+2
 c+a≦3b+2
 a+b≦3c+2
a=60、b=40 とすると、
 c≦142
 c≦62
 c≧98/3≒32.66・・・
cは偶数なので、
 34≦c≦62
となります。

答え 最小値34,最大値62

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