ロダンさんからの質問1

問題1
 ねじれの位置にある直線P,Q上に一定の長さの線分AB,CDを取るとき、
四面体ABCDの体積は一定であることを示せ。

解答1

AB=m、CD=n とします。
図のようにPともQとも垂直な方向に z軸をとり、PとQの距離をhとします。
z軸に垂直で、Qからzだけ離れた平面で、四面体ABCDを切った切り口を
STUVとすると、STとUVはPに平行で、TUとSVはQに平行なので、
四角形STUVは平行四辺形であり、
 TU=SV=n(z/h)
 ST=UV=m{(h−z)/h}
また、STとTUのなす角は、
PとQのなす角なので、一定です。これをθとします。

平行四辺形STUVの面積S(z) は、
 S(z)=ST・TUsinθ=mnz(h−z)/h2
これを、z=0からz=hまで積分したものが、四面体ABCDの体積であるので、
四面体ABCDの体積はABおよびCDの位置にかかわらず一定である。

ちなみに、体積を求めると、

となります。


問題2
 直線(x-1)/2=-y-1=(z-3)/4の平面x+2y+z=6への正射影の方程式を求めよ。

解答2

図のように、直線と平面の交点をA、A以外の直線上の点Bから、
平面におろした垂線の足をB’とすると、AB’が求める直線になります。

 (x-1)/2=-y-1=(z-3)/4=t
とおくと、この直線上の任意の点は
 x=2t+1
 y=−t−1
 z=4t+3
で表せます。これを、x+2y+z=6 に代入して、
 (2t+1)+2(-t-1)+(4t+3)=6
 t=1
よって、点Aの座標は、(3, -2, 7)。

次に、点Bとして、(1, -1, 3) をとります。
BB’は平面 x+2y+z=6 に垂直なので、方向ベクトルは、(1, 2, 1)。
BB’上の点は、
 x=t+1
 y=2t−1
 z=t+3
と表せます。これを、x+2y+z=6 に代入して、
 (t+1)+2(2t-1)+(t+3)=6
 t=2/3
よって、B’の座標は (5/3, 1/3, 11/3)

AB'の方向ベクトルは、(3, -2, 7)−(5/3, 1/3, 11/3)=(4, -7, 10)/3
よって、AB'を表す式は、以下のように書けます。
 (x-3)/4=-(y+2)/7=(z-7)/10

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