正五角形の面積
中三程度で理解できるように、根号と三平方の定理までを使用し、三角関数は使用していません。
三角関数で解く場合はこちらを参照してください。

1)外接円の半径がわかっているとき

図2の△OABの面積がわかれば、それを5倍すればよい。

OBを底辺とすれば、高さは、図3のAHとなる。
ここで、図3の△AFOは、∠F=∠O=72°の二等辺三角形である。

図4のように、∠Oの二等分線OGを引くと、△AFOと△OGFは相似となる。
図4の●1つで36°を表す。
△OGFを抜き出したのが図5である。
△AFOと△OGFの辺の比より、
 r:x=x:(r−x)
よって、
 x2=r(r−x)
 x2+rxーr2=0
x>0の範囲でxについて解くと
 x=(−r+r√5)/2=r×(√5−1)/2
すると、
 FH=HO=r×(√5−1)/4
となり、△AHFにおける三平方の定理より、
 AH2=AF2−FH2=r2{1−(3−√5)/8}
  =r2(5+√5)/8
 AH=r√{(5+√5)/8}=r√(10+2√5)/4
 △OAB=OB×AH÷2=r2√(10+2√5)/8
5倍して
 五角形ABCDE=5r2√(10+2√5)/8

2)1辺の長さがわかっているとき

△OABの面積がわかれば、それを5倍すればよい。
図7においてMはABの中点で、FはOMの延長上にあり、OF=OAである。
1)の結果より、
 AF=(√5−1)x/2
 AM=AF×√(10+2√5)/4
   =(√5−1)x/2×√(10+2√5)/4
   =√(6−2√5)√(10+2√5)x/8
   =√(40−8√5)x/8
   =√(10−2√5)x/4=d/2
よって、
 x=2d/√(10−2√5)
これを、1)のrに当てはめると、
 五角形ABCDE=20d2√(10+2√5)/8(10−2√5)
   =5d2/4 × √{(10+2√5)/(30−10√5)}
   =5d2/4 × √{(5+√5)/5(3−√5)}
   =5d2/4 × √{(5+√5)(3+√5)/5・4}
   =√5d2/8 × √{(5+√5)(3+√5)}
   =√5d2/8 × √(20+8√5)
   =√{5(5+2√5)}d2/4
   =√(25+10√5)d2/4

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