miumiu さんからの質問1

問題

どの3点も一直線上にない、4点ABCDがあり、それぞれの2点を結ぶ直線は6本ひける。
その交点は何個できるか?
ただし、どの2直線も平行でないとする。

解答

図から、明らかに7個なのですが、計算で求めてみます。

まず、2点を結ぶ直線が6本ひけるというのは、
 A,B,C,D の中から 2点を選べば、それぞれ異なる直線が引けるので、
  4×3÷2=6
です。

これは、組み合わせという考え方で、まず、A,B,C,D 4個の文字から2個を選び、
並べる並べ方を考えます。
 1個目に選ぶのは、A,B,C,D の4通り、2個目に選ぶのは、最初に選ばなかった
3個のうちの一つなので、3通りで、合計4×3=12通りです。つまり
 AB AC AD  BA BC BD  CA CB CD  DA DB DC
の12通りです。
これを、4個から2個選ぶときの順列といい、42 と書きます。42=12 です。
このうち、AB と BA、AC と CA など、並び順が違うだけで、中身は同じものが、
それぞれ2組ずつあります。この問題の場合、直線AB と 直線BA は同じ直線なので、
これらは1つとして数えます。すると、直線の数は
 12÷2=6
となります。これを、4個から2個選ぶときの組み合わせといい、42 と書きます。42=6です。
一般に、n個からr個を選ぶ順列は
 nr=n(n-1)(n-2)・・・(n-r+1)=n!/(n-r)!
ここで n! は n の階乗といって、「1からnまでの整数をすべて掛けた数」です。
 2!=1×2=2 3!=1×2×3=6 5!=1×2×3×4×5=120
また、n個からr個を選ぶ組み合わせは
 nrnr/r!=n!/(n-r)!r!
と書けます。

さて、いよいよ交点の数ですが、交点は平行でない2直線につき1個存在しますから、
上の、組み合わせの考えでいうと、「6本から2本選ぶ組み合わせ」になり、
 6×5÷2=15
15個あるはずです。
ところが、この問題の場合、3本の直線が1点で交わるところがあります。

そうすると、図のように3個の点が1個になり、2個減ることになります。
こういう点が A,B,C,D の4カ所ありますから、8個減って、
 15−8=7
7個となります。
答え 7個

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