みゅゥさんからの質問7

問題
鋭角三角形ABCのAB=c、BC=a、CA=bとするとき、鋭角三角形ABCの内心Iから、
鋭角三角形の外接円Oへの方べきをPとすると、P=abc/(a+b+c) となることを証明せよ。

解答
Rは外接円半径、rは内接円半径とする。
 みゅゥさんからの質問7
AIの延長と円Oとの交点をMとすると、
 ∠BAM=∠CAM (∵AMは∠BACの2等分線)
より、
 BM=CM
また、
 ∠IBM=∠IBC+∠CBM
     =∠IBC+∠CAM
     =(∠ABC+∠BAC)/2
一方、∠BIMは∠BIAの外角なので、△ABIにおいて、
 ∠BIM=∠BAI+∠ABI=(∠ABC+∠BAC)/2
よって、∠IBM=∠BIM となり、
 BM=IM
よって、
 BM=CM=IM
IからABにおろした垂線の足をHとすると、
 IH=r
また、MNが直径となるように点Nをとる。
 ∠BNM=∠IAH
 ∠NBM=∠AHI=90°
より、△NBMと△AHI は相似。
 NM:BM=AI:IH
より、
 BM・AI=NM・IH
 IM・AI=2R・r
方べきの定理より、P=IM・AI であるので、
 P=2Rr ………(1)

次に、△ABCの面積を2通りの方法で求める。
1つめは、内接円半径を用いて、
 △ABC=(a+b+c)r/2 ………(2)
とする方法である。

みゅゥさんからの質問7
もう1つの方法は、上図において、BからACにおろした垂線の足をHとすると、
 △ABC=AC×BH÷2
一方、BDが直径となるように点Dを取ると、△BHAと△BCDは相似なので、
 BH=BC×AB÷BD
よって、
 △ABC=AB・BC・CA/4R=abc/4R (Rは外接円半径) ………(3)
(2)(3)より、
 (a+b+c)r/2=abc/4R
よって、
 2Rr=abc/(a+b+c) ………(4)
(1)(4) より、
 P=abc/(a+b+c)
となる。

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