実果子さんからの問題

問1)次の命題を、背理法によって証明せよ。
    A2>BCかつAC>B2ならば、A≠Bとなる。

問2)不等式A2+B2+C2≧AB+BC+CAを、証明せよ。

問3)(1)1,2,3,4,5,6の6個の数字から、異なる4個を選び出して並べて4桁の整数をつくる。2の倍数は何個あるか。
   (2)男子10人、女子5人の中から合計3人の代表者を選ぶ方法は何通りあるか。また、代表者3人のうちに女子が少なくとも1人含まれるような選び方は何通りあるか。


答1)
 A2>BCかつAC>B2 のとき A=B であると仮定する。
 A=B=0 の時、明らかに、A2>BCかつAC>B2 は成り立たない。
 A=B>0 の時、A2>BC より A>C、AC>B2 より C>B=A 。以上より、A2>BCかつAC>B2 は成り立たない。
 A=B<0 の時、A2>BC より A<C、AC>B2 より C<B=A 。以上より、A2>BCかつAC>B2 は成り立たない。
以上より、最初の仮定 A=B が誤りであることがわかり、
 A2>BCかつAC>B2ならば、A≠B である。


答2)
 2{(左辺)−(右辺)}=2A2+2B2+2C2−2AB−2BC−2CA
             =(A2−2AB+B2)+(B2−2BC+C2)+(C2−2CA+A2
             =(A−B)2+(B−C)2+(C−A)2≧0
 以上より、(左辺)≧(右辺) となり、与式は証明された。なお、等式は、A=B=Cの時に成立する。


答3)
 (1) (解法1)
  一の位の選び方は2,4,6の3通り、十の位の選び方は、一の位で選んだ数以外の5通り、
  百の位の数の選び方は4通り、千の位の数の選び方は3通りなので、
   3×5×4×3=180   答180個


 (1) (解法2)
  4桁の数の作り方は 6×5×4×3=360(通り)
  これらのうち、奇数は一の位が1,3,5の時で、偶数は一の位が2,4,6の時で、それぞれ同数ある。
  よって、求める個数は、 360÷2=180    答180個


 (2)
  男女関係なく3人を選ぶ選び方は、153=15×14×13/(3×2×1)=455(通り)・・・答1
  (解法1)
  男子だけで3人を選ぶ選び方は、103=10×9×8/(3×2×1)=120(通り)
  よって、少なくとも1人の女子を含む選び方は
   455−120=335(通り)・・・答2
  (解法2)
  ・女子3人の選び方    :53=5×4×3/(3×2×1)=10(通り)
  ・女子2人男子1人の選び方:5C2×10C1=10×10=100(通り)
  ・女子1人男子2人の選び方:5C1×10C2=5×45=225(通り)
  10+100+225=335(通り)・・・答2

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