まいさんからの質問1
問題1
kを任意の実数とするとき、方程式
(k−1)x+(2k+1)y−5k+2=0
の表す直線を考える。この直線がkに関係なく通る定点の座標を求めよ。
また、その定点と直線
y=ax−1 (a>0)
との距離が2のときのaの値を求めよ。
解答1
kについて整理すると、
k(x+2y−5)+(−x+y+2)=0
これが、kについての恒等式となるためには、
x+2y−5=0 かつ −x+y+2=0
これを連立方程式として解くと、
x=3,y=1 答え:(3,1)
点(3,1)と直線:y=ax−1 との距離は、距離の公式より
|3a−1−1|/√(a2+12)=2
両辺2乗して、
(3a−2)2=4(a2+12)
これを解いて、x=0、12/5
x>0 より、 x=12/5
問題2
円 x2+y2−2kx−4ky+16k−16=0 が定数kの値にかかわらず
通る2点の座標を求めよ。
また、この円ともう1つの円:x2+y2=4とが接するようなkの値を求めよ。
解答2
x2+y2−2kx−4ky+16k−16=0 ・・・(1)
を、kについて整理すると、
k(−2x−4y+16)+(x2+y2−16)=0 ・・・(2)
これが、kについての恒等式となるためには、
−2x−4y+16=0 かつ x2+y2−16=0
これを連立方程式として解くと、
(x,y)=(0,4)、(16/5,12/5)・・・答え
x2+y2−2kx−4ky+16k−16=0
を変形して、
(x−k)2+(y−2k)2=5k2−16k+16
より、(k,2k)中心、半径√(5k2−16k+16) の円。
よって、この円の中心は、直線:y=2x上にある。そして、円:x2+y2=4 の中心(0,0)も
直線:y=2x上にあるから、これら2円が接するとき、その接点は、直線:y=2x上にある。
そこで、円:x2+y2=4 と 直線:y=2x の交点を調べる。
x2+y2=4 と y=2x を連立方程式として解くと、
(x,y)=(±2√5/5,±4√5/5) (複号同順)
円(1)が点(±2√5/5,±4√5/5)を通るためには、(2)
に代入して、
k(±4√5−16)=−12
よって、k=12/(16±4√5)
問題3
放物線 y=2x2−3x+1 と 点(1,2)に関して対象な放物線の式を求めよ。
また、この2つの放物線の2つの交点の距離を求めよ。
解答3
求める放物線上の点(x0,y0)に対して、点(1,2)に対して対称な点
(2−x0,4−y0) が、放物線:y=2x2−3x+1 上にあるから、代入して、
4−y0=2(2−x0)2−3(2−x0)+1
整理して、
y0=−2x02+5x0+1
答え:y=−2x2+5x+1
y=2x2−3x+1
y=−2x2+5x+1
のいずれも、点(0,1)を通ることは、明らかである。また、それを点(1,2)に対して
対称に移動した点(2,3)も、両方の放物線上にある。
よって、2つの交点は(0,1)、(2,3)であり、その距離は、2√2である。