K.Y さんからの質問1
問題
四面体ABCDがある。AB=BC=3,BD=1,AD=2√2,AC=2√5,CD=2√3
である時,
(1) その概形を書け。
(2) △ABCの面積S を求めよ。
(3) 四面体ABCDの体積V を求めよ。
(4) 頂点Dから平面ABCに下ろした垂線DHの長さhを求めよ。
解答
(1) 三平方の定理より
∠ADB, ∠ADC は、ともに 直角であることがわかる。
よって、概形は以下のようになる。
(2) △ABC は二等辺三角形なので、B から AC
に下ろした垂線の足を D とすると、D は AC
の中点となる。
三平方の定理より、BD = 2 が得られるので、
S=(2√5×2)/2=2√5
別解
ヘロンの公式により
S=√{(3+√5)(3-√5)√5・√5}=√20=2√5
(3) △BCD を底面とすると、AD が高さになる。
△BCD の面積は、ヘロンの公式により、
△BCD=√{(2+√3)(2-√3)(√3+1)(√3-1)}=√2 ※余弦定理から求める方法もある
よって、
V=(√2×2√2)/3=4/3
※四面体版ヘロンの公式もありますが、覚えるのも計算も大変です。お勧めしません。
(4) △ABC を底面とすると、h が高さになるので、(2)(3)
の結果より、
V=Sh/3
h=3V/S=3×(4/3)/2√5=2√5/5
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四面体版ヘロンの公式
図のように、a,b,c で、1つの三角形をなし、a
と x、b と y、c と z がそれぞれねじれの位置になるように辺を決めるとき、
四面体の体積 V は以下の式で表される。
144V2 = a2x2(b2+c2-a2+y2+z2-x2)
+b2y2(c2+a2-b2+z2+x2-y2)
+c2z2(a2+b2-c2+x2+y2-z2)
-a2y2z2-b2z2x2-c2x2y2-a2b2c2