高1さんからの質問1

問題
等差数列{an}がありa3=7/2, a6+a8=15 である。
(1)aをnを用いてて表せ。
(2)数列{bn}はb1=1/2, bn+1-bn=an (n=1,2,3....)
によって定まるものとするbnをnを用いて表せ。
(3)(2)の数列{bn}について、bkの整数部分をck(k=1,2,3...)とするΣ(k=1〜2n)ckをnを用いて表せ。

解答

(1) 公差を d とすると
  a6 = a3 + 3d, a8 = a3 + 5d
 より、
  a6 + a8 = 2a3 + 8d
 2a3 = 7, a6 + a8 = 15 より
  8d = 8, d = 1
 これより、
  a1 = a3 - 2 = 3/2 ・・・ 初項
 よって、{an}の一般項は
  an = 1/2 + n

(2) 階差数列の公式より、n≧2 なる n に対して、
 bn = b1 + Σ(k=1〜n-1)ak
  = 1/2 + Σ(k=1〜n-1)1/2 + Σ(k=1〜n-1)k
  = 1/2 + (n-1)/2 + n(n-1)/2
  = n2/2

(3) {bn}は、n が奇数の時、小数部 0.5 を持ち、偶数の時、整数である。
 Σ(k=1〜2n)bk と Σ(k=1〜2n)ck を比べたとき、
 Σ(k=1〜2n)ck の方が n/2 だけ小さい。(1〜2n の中に奇数は n 個あるので)
  Σ(k=1〜2n)bk = 2n(2n+1)(4n+1)/12 = (8n2 + 6n2 + n)/6
 よって、
  Σ(k=1〜2n)ck = (8n3 + 6n2 + n)/6 - n/2 = (4n3 + 3n2 - n)/3
    = n(n+1)(4n-1)/3

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