2章 方程式と不等式 3節 不等式
不等式の基本性質 (1)任意の実数a,bに対して、3つの関係 a>b, a=b, a<b のうちの1つだけが必ず成り立つ。 (2)a>b,b>c ならば a>c (3)任意の実数cに対して a>b ならば a+c>b+c (4)c>0のとき a>b ならば ac>bc, a/c>b/c (5)c<0のとき a>b ならば ac<bc, a/c<b/c |
2次不等式の解 a>0 のときには、2次方程式 ax2+bx+c=0 が相異なる2実解α、β(α<β)をもてば (1) ax2+bx+c>0 の解は x<α、β<x (2) ax2+bx+c<0 の解は α<x<β a>0 かつ b2−4ac<0 のときは (1) ax2+bx+c>0 の解は 実数全体 (2) ax2+bx+c<0 は 解なし ※「解なし」というのは、解全体の集合が空集合であることを意味する。 |
a>0,b>0のとき a>b ←→ a2>b2 |
相加平均・相乗平均 a≧0、b≧0 のとき、 ![]() ここで等号が成り立つのは、a=bのときである。 |