銅メダル級さんからの質問1

問題
同一直線上に無い平面上の三点O,A,BがありOA=5/2,OB=3である。
a=OA,b=OBと表す時、内積 ab=9/2である。
さらに点Aを中心とする半径3/2の円と点Bを中心とする半径2の二つの交点を
C,Dとし、線分ABと線分CDの交点をEとする。
(1) 線分ABの長さを求めよ。
(2) 線分AEの長さを求めよ。
(3) a,bを用いてOEを表せ。

解答
∠AOB=θとすると、
 ab=OA・OBcosθ=(5/2)・3cosθ=9/2
より、
 cosθ=3/5

(1)解き方その1
 上図のようにOB=3,BF=4、OF=5の直角三角形を考えると、AはOFの中点となります。
 AO=AB=AFより、 AB=5/2
 解き方その2
 余弦定理より、
 AB2=OA2+OB2−2OA・OBcosθ=25/4+9−2・(5/2)・3・(3/5)
   =25/4
 よって、AB>0 より、AB=5/2
(2)

解き方その1
上図において、△ABCは3:4:5の直角三角形です。
いきなり、AE:EB=AC2:BC2=9:16 としてもいいですが、
この公式を知らない人は、以下のようにします。
△BCE、△ACEもそれぞれ、3:4:5の直角三角形なので、
 AE:EC=3:4=9:12
 EC:EB=3:4=12:16
よって、AE:EB=9:16
AB=5/2 より、
 AE=5/2×9/25=9/10
解き方その2
簡単のため、AB=5、AC=3、BC=4とします。
Aを原点、Bを(5,0)として、2つの円の式を作ると、
 x2+y2=9   ・・・(1)
 (x−5)2+y2=16・・・(2)
(2)から(1)を引いて、
 -10x+25=7
 x=1.8
実際は、この半分なので、AE=1.8÷2=0.9

厳密には、C、Dを通る円群(特殊な場合として直線CD)の式は、
 α(x2+y2−9)+β((x−5)2+y2−16)=0
と表される。x2、y2の項がなくなるようにα、βを選ぶとβ=−α
代入して α(10x-18)=0
α=0とすると、この式自体意味がないので、α≠0
よって、10x-18=0 x=1.8
とします。

(3)AE:EB=9:16より、
 OE=(16a+9b)/25

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