正20面体の座標

正20面体
A:(1, √3, (-3-√5)/2)
B:(-2, 0, (-3-√5)/2)
C:(1, -√3, (-3-√5)/2)
D:(-(1+√5)/2, -(1+√5)√3/2, (1-√5)/2)
E:(1+√5, 0, (1-√5)/2)
F:(-(1+√5)/2, (1+√5)√3/2, (1-√5)/2)
G:((1+√5)/2, (1+√5)√3/2, (√5-1)/2)
H:(-1-√5, 0, (√5-1)/2)
I:((1+√5)/2, -(1+√5)√3/2, (√5-1)/2)
J:(-1, -√3, (3+√5)/2)
K:(2, 0, (3+√5)/2)
L:(-1, √3, (3+√5)/2)


△ABC、△EKI、△FGL、△DHJ の重心M,N,P,Qを結ぶと正四面体になります。

このとき
M:(0, 0, (-3-√5)/2)
N:((7+3√5)/6, -√3(1+√5)/6, (3+√5)/6)
P:(-1/3, (2√3+√15)/3, (3+√5)/6)
Q:(-(5+3√5)/6, -√3(3+√5)/6, (3+√5)/6)

NPのxy平面に平行な平面上での傾きは -√15/3 であるので、
ACとNPのなす角をθとすると、
 tan(π−θ)=√15/3、tanθ=3/√15、sinθ=√(3/8)、cosθ=√(5/8)
一方、ABとNPのなす角をφとすると、φ=2π/3−θ より
 sinφ=(√3/2)cosθ+(1/2)sinθ=√3(1+√5)/4√2
よって、AB,BC,CAを
 sinθ:sinφ=2:(1+√5)
に内分する点を結んで出来る正三角形は正四面体MNPQを原点Oを中心に拡大した
四面体を△ABCで切った断面となります。

同様に、△EKI、△FGL、△DHJ 上にも同じ正三角形を描いて、
線で結ぶと、20面体と辺上で交差する正四面体が出来ます。

このとき、ABを2;(1+√5) に内分した点R:((√5-3)/(3+√5), √3(1+√5)/(3+√5), -(3+√5)/2) と、
FGを2;(1+√5) に内分した点S:(-2/(3+√5), √3(1+√5)/2, (√5-3)/(3+√5)) を結んだ直線が
z軸と交わる点は、
 (0, 0, (3√5-15)/2)
であるので、正四面体MNPQ を
 (15-3√5)/(3+√5)=15-6√5 倍に拡大すると上図の正四面体になります。

さらに、AFの中点T:((1-√5)/4, √3(3+√5)/4, (-1-√5)/2) から、
 RS=(2-√5, √3, 2√5-2)
方向に伸ばした直線が、z軸と交わる点は(0, 0, -(3+3√5)/2) なので
正四面体MNPQを
 (3+3√5)/(3+√5)=3(√5-1)/2 倍に拡大すると、正二十面体と、辺の中点どうしで交わる
正四面体が出来ます。

このとき、N,P,Qのz座標は
 (3+√5)/6×3(√5-1)/2=(1+√5)/2
となります。
辺KE上でz座標が (1+√5)/2 になる点は、KEの中点であるので、
△ABC、△EKI、△FGL、△DHJ 上の交線は図のようになります。(図は、△ABCの場合)


さらに、N,P,Q のz座標 (3+√5)/6 に対して、J,K,L のz座標 (3+√5)/2 は
3倍であるので、正四面体MNPQを3倍に拡大すると、正二十面体に外接する
正四面体となります。

これらをつなげて、以下のようなアニメーションを作りました。


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