ブラマーググプタの定理
 円に内接する四角形 ABCD の対角線が直交しているとき、
 AB の中点 M と対角線の交点 E を結ぶ直線は、CD に垂直である。
 また、対角線の交点 E から CD へ下ろした垂線CH の延長線は、辺 AB の中点 M を通る。

ブラマーググプタの定理

証明
(1)Mが中点ならば、MEはCDに垂直 の証明
 ∠AEB=90°より、
  AM=BM=EM
 よって、△MEBは二等辺三角形となり、
  ∠MBE=∠MEB
 さらに、対頂角と、円周角より、
  ∠MBE=∠MEB=∠DEH=∠DCE ・・・(i)
 ∠DEC=90°より、△DECの残りの角について、
  ∠EDC+∠ECD=90°
 (i) より、
 ∠EDC+∠DEH=90°
 よって、△EDHにおいて、∠EHD=90°
(2)EHがCDに垂直ならば、その延長線とABの交点MはABの中点である の証明
 条件より、
  ∠DEH=∠DCE
 さらに、対頂角と、円周角より、
  ∠DEH=∠DCE=∠MEB=∠MBE ・・・(ii) ※(i) と同型
 よって、ME=MB となり、
  ∠AEM=90°−∠MEB=90°−∠MBE
 一方、∠MBE+∠MAE=90° より、
  ∠MAE=∠MEA
 よって、AM=ME となり、MA=MB が導け、
 EHとABの交点MはABの中点である。

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