TANEさんからの質問6

問題:
 点A(2,1)から円 x2+y2=1 に引いた接線の方程式と接点の座標を求めよ。


解答1:
 点A(2,1)を通る直線を
  y=a(x−2)+1 ・・・・(1)
 とおく。
 ※(1) の式では、y軸に平行な直線(x=1 など)は表せないが、そういう接線はあり得ないことは図から明らかなので、(1) の式で十分である。
 厳密には a(x−2)+b(y−1)=0 とする。
  x2+y2=1 ・・・・(2)
 (1) を (2) に代入して、
  x2+{a(x−2)+1}2=1
  x2+a2(x2−4x+4)+2a(x−2)+1=1
  (a2+1)x2+2(a−2a2)x+(4a2−4a)=0 ・・・(3)
 これが重解を持つためには、判別式をとって、
  D/4=(a−2a22−(a2+1)(4a2−4a)
     =4a4−4a3+a2−(4a4−4a3+4a2−4a)
     =−3a2+4a
     =a(−3a+4)=0
 これより、a=0,4/3
1. a=0 のとき
 (1) より 接線の方程式は、
  y=1
 (3) より
  x2=0
  x=0(重解)
 よって、接点の座標は(0,1)
2. a=4/3 のとき
 (1) より 接線の方程式は、
  y=4/3(x−2)+1 ・・・・(4)
  3y=4(x−2)+3
  3y=4x−5
  4x−3y−5=0
 (3) より
  25/9x2−40/9+16/9=0
  25x2−40x+16=0
  (5x−4)2=0
  x=4/5(重解)
 (4) に代入して
  y=−3/5
 よって、接点の座標は(4/5,−3/5)
 答え:接線の方程式 y=1 のとき 接点の座標(0,1)
    接線の方程式 4x−3y−5=0 のとき 接点の座標(4/5,−3/5)


解答2:
 接点の座標を(x0,y0)とする。
 この接点における接線の方程式は、
  x0x+y0y=1
 と書ける。
 これが点A(2,1)を通るから、
  2x0+y0=1
  y0=−2x0+1 ・・・・(1)
 また、点(x0,y0)は円
  x2+y2=1
 上の点なので、
  x02+y02=1 ・・・・(2)
 (1) を (2) に代入して、
  x02+(−2x0+1)2=1
  x02+4x02−4x0+1=1
  x0(5x0−4)=0
  x0=0,4/5
1.x0=0 のとき
 (1) より、
  y0=1
 点(0,1)が接点の座標であり、この点と点A(2,1)を結ぶ直線の式は、
  y=1
2. x0=4/5 のとき
 (1) より
  y0=−3/5
 点(4/5,−3/5)が接点の座標であり、この点と点A(2,1)を結ぶ直線の式は、傾きが
  (1+3/5)/(2−4/5)=8/6=4/3
 であるので、接線の式は
  3(y−1)=4(x−2)
  3y−3=4x−8
  4x−3y−5
 答え:接線の方程式 y=1 のとき 接点の座標(0,1)
    接線の方程式 4x−3y−5=0 のとき 接点の座標(4/5,−3/5)


解答3−1:
 図より、接点の一つが点B(0,1)であることは明らか。
 そこで、点Aを中心にして半径2(=ABの距離)の円
  (x−2)2+(y−1)2=4 ・・・・(1)
を描き、円
  x2+y2=1 ・・・・(2)
 との、もう一方の交点がもうひとつの接点となる。

 (1) を変形して、
  x2+y2−4x−2y+1=0
 (2) を代入して、
  1−4x−2y+1=0
  2x+y−1=0
 これを、(2) に代入して   (以下略)

解答3−2:
 直線BCは直線OAと直交するので、その傾きは−2である。(OAの傾きは-1/2 であるため)
 直線BCの式は、
  y=−2x+1
 これを、(2) に代入して   (以下略)

解答4:
  ∠OBA=90°、∠OCA=90°
 より、2つの接点B、Cは、OAを直径とする円上にある。

 OAの中心は(1,1/2)、OA=√5 なので、半径は√(5/4)
 円の式は
  (x−1)2+(y−1/2)2=5/4 ・・・・(1)
 整理して、
  x2+y2−2x−y=0
  x2+y2=1 ・・・・(2)
 を代入して、
  1−2x−y=0
  y=−2x+1
 これを、(2) に代入して   (以下略)

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