TANEさんからの質問5

7問あります。


問題1:
 A君、B君の2人を含む10人の生徒の中から5人を選ぶとする。
 A君、B君のどちらか1人だけが選ばれるのは何通りあるか。

解答1−1:
 A君、B君のどちらか一人を選ぶ選び方は、
  21=2 (通り)
 A君、B君以外の8人から4人を選ぶ選び方は、
  84=70 (通り)
  2×70=140    答え:140通り

解答1−2:
 すべての選び方は、
  105=252 (通り)
 A君、B君のどちらも選ばない選び方は、8人から5人選ぶので、
  8C5=56 (通り)
 A君、B君の両方を選び選び方は、8人から残り3人を選ぶので、
  8C3=56 (通り)
  252−56−56=140  答え:140通り


問題2:
 1つの長方形の縦と横をそれぞれ4等分する直線を引くとき、長方形の辺
 または4等分した直線で囲まれる長方形は、全部で何個あるか。
   

解答2:
 縦線が5本、横線が5本あり、この中から、縦線2本、横線2本を選べば
 長方形ができる。その選び方は、
  52×52=10×10=100   答え:100個


問題3:
 monotoneの8文字を1列に並べるとき、m、t、eが左からこの順に並ぶ並べ方は何通りあるか。

解答3:
 [mte][o][o][o][n][n]の6枚のカードを並べるやり方と同じである。
 並べ方は、全部で6!通り。
 このうち、[o]が3枚、[n]が2枚あるので、3!×2!通りは同じ並び方である。つまり
  6!÷3!÷2!=60   答え:60通り

訂正解答:答えは560通りらしい。ということは、monotoneのように、m、t、eが、離れていても
 良いらしい。(誤解を生む可能性のある(現に誤解されている)悪文ではある)
 カードの並べ方は全部で8!通り。
 m、t、e以外の5個の位置はそのままで、m、t、eを入れ換えたものは
  onoon
  onoon
  onoon
  onoon
  onoon
  onoon
 のように、6通り存在し、このうち1つだけが m、t、eがこの順に並んでいる。
 さらに、[o]が3枚、[n]が2枚あるので、6×3!×2!通りは同じ並び方である。
 つまり、
  8!÷(6×3!×2!)=560   答え:560通り


問題4:
 3個のさいころを同時に投げるとき、1個だけ1が出る確率を求めよ。

解答4:
 さいころの目の出方は、
  6×6×6=216 (通り)
 1個目のさいころが1、他の2個のさいころが1以外が出る出方は、
  1×5×5=25 (通り)
 2個目のさいころ、3個目のさいころについても同様の出方があるので、
  25×3=75 (通り)
 75/216=25/72    答え:25/72


問題5:
 正六角形の各頂点に1から6までの番号がつけてある。3個のさいころを
 同時に投げて、出た目と同じ番号の3点を直線で結ぶとき、次の確率を求めよ。
  (1) 正三角形ができる確率  (2) 正三角形ができない確率
  (3) 正六角形と辺を共有する三角形ができる確率
        
解答5:
 数字の並びがどうであっても、確率は同じなので、上図のように数字が並んでいるとする。
 さいころの目の出方は 6×6×6=216 (通り) である。
 (1) 正三角形となる目の出方は、
      1,3,5 と、その並び替えの 3!=6 (通り)
      2,4,6 と、その並び替えの 3!=6 (通り)
     の、合わせて12通り。
      12/216=1/18     答え:1/18

 (2) (1)の余事象なので、1−1/18=17/18   答え:17/18

 (3) 三角形ができる、つまり3つのさいころの目がすべて違う場合のうち、
     正三角形でなければ、条件を満たす。
     三角形となる目の出方は
      63=120 (通り)
     このうち、12通りは、正三角形なので、残り108通り。
      108/216=1/2    答え:1/2

問題訂正:(1)(2)の答えが5/9、4/9らしいが、これは問題の「正三角形」が誤りで、
 ただの「三角形」であると思われる。そのときの解答は、
解答5:
 (1)さいころの目の出方は 6×6×6=216 (通り)
    このうち、三角形になるのは、異なる3つの数が出る場合なので、
     63=120 (通り)
     120/216=5/9   答え:5/9
 (2) (1)の余事象なので、1−5/9=4/9   答え:4/9


問題6:
 座標平面上の原点Oに点Pがあり、下の規則に従ってPを動かすことにする。

 規則:硬貨を1枚投げて、表が出たらx軸の正の向きに1、裏が出たらy軸の正の向きに1だけ動かす。

 硬貨を4回投げ終わったとき、移動後の点Pの座標が次のようになる確率を求めよ。
  (1) (1,3)  (2) (4,0)

解答6:
 表、裏の出方は、
  2×2×2×2=16 (通り)
 (1)4回のうち、表1回、裏3回となる確率である。
    1回が表になるのは
     41=4 (通り)
     4/16=1/4   答え:1/4
 (2)4回とも表の出る確率である。
    そのような出方は、44=1通り    答え:1/16


問題7:
 2個のさいころを同時に投げるとき、次の期待値を求めよ。
  (1)出る目の和の期待値   (2)出る目の差の期待値

解答7:
 期待値は、(ある値)×(その値となる事象が起こる確率) の合計である。
 また、事象の場合の数が、数えられる場合、
  {(ある値)×(その値となる事象が起こる場合の数)の和}÷(すべての場合の数)
 さいころの目の出方は 6×6=36 通り。
 (1)和と、その場合の数を求める

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計
場合の数 1 2 3 4 5 6 5 4 3 2 1 36
和×場合の数 2 6 12 20 30 42 40 36 30 22 12 252
期待値は、252/36=7   答え:7

 (2)差と、その場合の数を求めると、

0 1 2 3 4 5 合計
場合の数 6 10 8 6 4 2 36
差×場合の数 0 10 16 18 16 10 70
期待値は、70/36=35/18 答え:35/18

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