受験生さんからの質問2
問題1
x3+ax+b と x2-2bx−a の最大公約数がx+1の時、この二つの多項式の最小公倍数を求めよ。
問題2
a,bは実数でa≠bとする。f(x)=2x3+ax2+bx+1 と g(x)=2x3+bx2+ax+1 とは、 a+bが( )の時、公約数x-( )をもつ。 またこの公約数でf(x)を割ると商のxの係数はa+( )となる。
解答1
f(x)=x3+ax+b
g(x)=x2-2bx−a
とおくと、条件より、f(-1)=g(-1)=0 なので、
f(-1)=−a+b−1=0
g(-1)=−a+2b+1=0
これを解いて、
a=−3,b=−2
求める最小公倍数は、f(x)×g(x)÷(x+1) なので、
(x3-3x−2)(x2+4x+3)÷(x+1)=x4+3x3−3x2−11x−6
解答2
公約数を x−m とおくと、f(m)=g(m)=0 より、
2m3+am2+bm+1=0 ・・・(1)
2m3+bm2+am+1=0 ・・・(2)
(1)-(2) より
(a-b)m2+(b-a)m=0
a≠b より、両辺 a-b で割って
m2−m=0
これを解いて、
m=0,1
m=0 は解になり得ないので、m=1のとき、
f(1)=g(1)=a+b+3=0
よって、 a+b=−3 であり、このとき公約数は x−1。
実際に、f(x) を x-1 で割ると、
f(x)=(x-1){2x2+(a+2)x+(a+b+2)}+(a+b+3)
よって、商のxの係数は a+2。
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